物理専門部  第1回学習会

7月23日に若水中学校で第1回学習会が行われました。

 全員で32人が参加する学習会になり、有意義な時間を過ごしました。前半は3人の先生方による理科授業におけるアイデア紹介、後半は夏季研修会に向けて発表内容を検討会しました。

 

物理専門部の部長の萩山中学校、山内俊一先生からは、挨拶とともに、学級通信を発行することによって得られるメリットをご自身の経験談を交えて、話をしていただきました。

 千年小学校の神谷朋代先生から、授業中にメダカの産卵の瞬間や孵化の瞬間を児童に見せたいと思って、過去に実践された方法について話がありました。メダカの産卵は明け方に行われるが、水槽を黒い布などで覆って、夜の状態をつくることによって授業時間内に児童に見せることができることを分かりやすく話していただきました。

 城山中学校の小林正嵩先生からは、成績処理のときに役に立ちソフトを紹介していただきました。観点別に評価した成績を数値化して入力し、短時間で的確に処理することができるソフトでした。

 大手小学校の矢野貴裕先生からは、まだ教材とは言えないが、アイデア次第で「真の教材」になるという話をしていただきました。

 

磁石と1円玉を使った活動に、夢中になって取り組む会員の先生の姿が見られました。

 その後、名古屋市理科教育研究会の夏季研修会に向けて、発表者の実践についての

検討を行いました。

物理領域  第1回学習会

7月25日に山王中学校で第1回学習会が行われました。

全員で36人が参加する活発な会になりました。今年度は会の精選の意味も込めて、大きく3部構成として、前半は7人の先生方による理科授業におけるアイデア紹介。後半は夏の発表会に向けた検討会、および論文等の個別指導の時間となりました。

領域部長の若葉中学校 加藤治先生からは挨拶とともに、月の土地権利書についてのロマンあふれるお話がありました。

大高南小学校、深川央基先生は3年生の生き物の観察において、ガチャガチャのフィギュアの精巧なモデルを用いることで、抵抗なくじっくりと観察ができる方法を提案されました。アゲハチョウの幼虫の足の生え方など観察することができました。

城山中学校、小林正嵩先生からは廃液処理の大変な金属樹の実験が手軽にできるマイクロスケールを使った手法を紹介していただきました。イオン化傾向の大きさの検証実験として有効な実験だとお話がありました。

 西味鋺小学校、稲垣貴子先生はOPP(ワンシートポートフォリオ)の有用性についてのお話がありました。単元を通じてOPPシートに学習の流れを記入していくことにより、指導と評価の一体化に有効な手段として、様々な教科、単元での展開例をご紹介いただきました。

 千早小、山口幸二先生からは「てこのはたらき」の授業において、児童の既習知識に揺さぶりをかける事象提示の工夫や、インターネットサイトを利用した「天気の変化」の学習の展開例をご紹介いただきました。

 大手小学校、矢野貴裕先生からは、小学3年生の生き物の観察において「ヘンルーダ」という植物を使ったアゲハチョウの飼育から成虫に至るまでの観察例についてご紹介いただきました。既存のキャベツを使ったモンシロチョウの観察よりも手軽で画期的な方法でした。

その後、名古屋市理科教育研究会の夏季研修会に向けて、発表者の実践についての検討を行いました。本年度は分科会において若水中学校岩井春樹先生、なごや小学校梅里優一先生、そして全体会では味鋺小学校鬼木大先生が発表される予定です。領域をあげて応援していきます。

物理領域  第4回学習会・授業力アップ研修会

12月17日山王中学校にて

12月17日に山王中学校で第4回学習会が行われました。

授業実践をまとめたものを持ち寄って、内容の検討を行う予定でしたが、体調が優れない先生が多く、あまり集まりませんでした。そこで、理科だけでなく、学校現場で2学期に取り組んだことや、困っていること、心配していることなどの情報交換をしました。予定していた学習会の内容とは異なってしまいましたが、有意義な時間を過ごすことができました。

坪内先生からシマフムラサキツユクサの観察の提案

 12月15日は鳴子台中学校で、化学領域主催の「授業力アップ研修会」が行われ、物理領域の会員の皆さんも参加しました。

 植田小学校の坪内登夢先生から、問題解決のステップについての話があり、子ども自身で問題が見いだせるように疑問を整理することが大切であるという話がありました。そして、子どもに、問いをもたせるには、「提示した事象を比較させ、ずれを生むことが大切である」という話がありました。

 また、6年「植物の成長と水の関わり」の単元では、シマフムラサキツユクサを用いて気孔の観察を行うとよいことを教えていただき、実際に観察しました。他にも、4年「もののあたたまり方」の単元では、サーモペーストを銅板に塗って実験を行うと温度変化がよくわかり、もののあたたまり方をとらえやすいということを教えていただきました。

サーモペーストを銅板に塗って加熱しました。

 その後、千鳥丘中学校の松原潤一先生から、協働的な学びにするには、何に気を付けたらよいかという話や、ホロスペックフィルムなどの紹介があり、参加者からは、「早速、授業でやってみたい」「とても勉強になった」などの声が聞かれました。

物理領域  第2・3回学習会

                                      

7月26日に山王中学校で第2回学習会が行われました。

8月5日に行われる名古屋市理科教育研究会の夏季研修会に向けて、発表のリハーサルが行われました。

飯田小学校の大森善之先生が「『分かった』と言う声が聞こえる理科学習」というテーマで授業実践の発表をしました。試行錯誤をしながら問題解決できる児童を育てるために、何度も試すことができる場を設定したり、教材を工夫したりして実践に取り組んだことがよく分かる発表でした。

その後、扇台中学校の小比賀正規先生が「主体的に探究しようとする生徒の育成-三つの視点での『振り返り活動』を通して-」というテーマで授業実践の発表をしました。生徒が「きっかけ実験」をして、ずれに直面し、「三つの視点での振り返り」を行って、問題を見いだし、主体的に追究の実験を行った様子がよく分かる発表でした。

参加者から質問や、発表に向けての具体的な改善策が出されるなど、熱心な話し合いが行われ、夏季研修会に向けて有意義な時間を過ごすことができました。        

8月5日に名古屋市理科教育研究会の夏季研修会が行われ、全体会では小比賀正規先生が、分科会では大森善之先生と大高小学校の陸浦毅樹先生が発表されました。新型コロナウイルス感染症の対策をしっかりと行って開催され、参加者からは「とても勉強になった」「実際に会って話し合いができてよかった」などの声が聞かれました。

9月27日に山王中学校で第3回学習会が行われました。

10月26日に行われる「秋の公開授業」に向けて、現在の状況についての報告が山王中学校の阿比留慶治先生と高針台中学校の矢野貴裕先生からありました。

単元構成に「チャレンジ課題」を位置付けたり、ダニエル電池にとろみ剤を用いたりするなどの工夫が盛り込まれた授業実践は、今からとても楽しみです。話し合い活動を通して、生徒が自ら課題を設定し、何度も実験し、探究活動をする姿が期待できます。

7月5日物理領域 第1回学習会開催

7月5日に山王中学校で第1回学習会が行われました。

南光中学校の牧野修平先生が「生命のつながり」の単元で、ポートフォリオを活用した学習の紹介を行いました。今までの学習を振り返って書かせることによって児童生徒の主体性を評価する手段として有効であることや、学習指導要領に書かれている内容を参考にして単元を貫く課題を精選して載せていこうとしているという話がありました。

次に、杉村小学校の小野田雄介先生が「ものの燃え方」の単元で、一つの瓶の中に違う高さの火がついたろうそくを2本入れたときに、どちらの火が先に消えるのかという問題を紹介しました。実際に演示実験を行った後で、知識の定着を図るために有効な問題を作成することの大切さや、授業インストラクターの鏑木良夫氏の著書の紹介がありました。

その後、名古屋市理科教育研究会の夏季研修会に向けて、発表者の実践についての検討を行いました。

物理領域  第3回学習会

 10月10日に田代小学校で第3回学習会が行われました。

 南光中の牧野修平先生が過去に実践された「仕事」の単元で用いた学習プリントを使って、定滑車や動滑車を用いた装置で、吊り荷を持ち上げたときに、力の大きさやロープを引く長さはどうなるかについて考えました。吊り荷ではなく、自分が乗った状態で引いたら、力の大きさやロープを引く長さは変わるのかについても考え、さらに理解を深めることができました。 その後、授業実践での悩みや、今後の指導の方向性について、フリートーキングしながら研修を深めることができました。